Jeannette and Frank Urech

Jeannette and Frank Urech

デザイナー/オンラインコンセプトショップ「Mooris」の管理者

2016/03/09

チューリッヒ

チューリッヒに暮らすジャネット&フランク・ユーレクはデザインセンス溢れるご夫妻です。フランクはインダストリアルデザイナー、ジャネットはファッションデザイナーとスタイリストを経て、現在はファッションジャーナリストとして活躍しています。現在2人はスイス発の新しいインターネット・デザインプラットフォーム「Morris」の開発に携わっています。Morrisは、デザインおよびライフスタイルにまつわる様々な商品を提供するオンラインのキュレーションコンセプトショップです。チューリッヒにある美しい自宅をご覧いただけば、フランクとジャネットのデザインにかける情熱と取り組みがよくわかります。フランクは19歳のときに初めてUSMの家具を3台購入しました。今でも、その3台は彼と生活を共にしています。フランクとジャネットは2人暮らしを経て、最近は息子のレオンくんも生活に加わり、家族3人でUSMと共に生活をしています。

この家に引っ越して来た経緯は?

フランク: Morrisでは8人の従業員と一緒に働いています。この家は私のスタジオのすぐ上にあったんです。そこは古い建築の3部屋のアパートで、チューリッヒのお気に入りの場所にありました。この家の素晴らしいところは、扉がきちんとした場所に設置されているところです。通常、部屋の真ん中にあるはずの扉を側面にすることで、部屋全体に快適な動線がひかれ、動きやすくなっています。
ジャネット:私は約2年前にフランクと知り合いました。そこからは全てが早かったわ。2か月一緒に暮らした後にレオンを授かって、それから半年後に結婚したんですよ。

フランク、あなたの家具に対する情熱はどこから来るのですか?

フランク:家具はいつも私を魅了してきました。まさに私のエネルギー源なのです。デザイナーになる前からも。私は、まず建築を学び、それから工業デザインの世界に入りました。しかし私は、自分が作った収納システムを世界中で販売したいというような夢は持ち合わせていませんでした。私は、1つの場所で利用されるたった1つのテーブルを作ることに情熱を燃やしたかったのです。スイスには私が望むような家具が見当たらなかったので、後に家具の輸入業務も始めました。

“私は20年間この家具を使い続けています。これは品質と使いやすさを証明するものです。”

ご自宅にはUSMの家具がたくさんありますね。それはなぜですか?

フランク:私はすで大学生のころから家具に対してとても興味を持っていました。19歳のときに初めて、USMの白いユニットを購入しました。それは、ちょうどスイスの保険会社が移転する時に売りに出したものでした。その時、3台のシェルフを購入したのです。私は20年間この家具を使い続けています。これは品質と使いやすさを証明するものです。

USMの家具をどのように家に採り入れていますか?

ジャネット:私にとっては、サイドボードをはじめとしたUSMハラーユニットの白くてニュートラルな雰囲気がとても気に入っています。私は彩りが好きなので、世界中のフリーマーケットやお店から集めてきた小物を使用して家具を「クール」にワンランクアップさせています。小物などを家具にちょこちょこと置いて飾るのがとても好きなんです。家具の男性的なタッチと、女性的で遊び心にあふれたカラフルな小物たちの間に絶妙なバランスが作り出されます。書籍、写真や小物たちをUSMが引き立てます。

USMは元々、オフィス家具ですよね?

フランク:その通りです。USMの家具は、オフィス、法律事務所や病院などでよく使用されていますね。しかし、想像力を働かせてデザインすることで、USMはまさに家にふさわしい実用的な家具になりえます。私たちはUSMの家具を使って、おむつを替えるためのテーブルを作りました。それをFacebookにコメントを付けて掲載しました。タイトルは「素晴らしいベビーベッド」 - 息子レオンのために作った家具です。子供が成長しておむつ用テーブルがいらなくなったら、またサイドボードとして再利用することができます。そして、レオンが大きくなったらまた使ってもらいたいと思っています(笑)。

ジャネット:家具を使って自分の個性を表現することができます。この家具を見ていただければわかりますが、見せたいものを見せ、隠したいところを隠すことができます。家具は生活するうえで必要不可欠なものであり、いずれにせよ何かを足していく必要があり、そうでなければ無機質な冷たい物体になってしまいます。これには想像力が必要なのです。

他に、ご自宅でUSMの家具を本来の目的以外の用途で使用しているものはありますか?

フランク:オフィス家具を赤ちゃん用の家具へと変身させるのは、長い道のりでした。サイトを訪問してくれる人たちは赤ちゃん用の家具にみな感激します。しかし、家具を異なる視点から考察して利用するというインスピレーションとして役に立てることができます。

家具に何を飾って、何をしまいますか?

ジャネット:ファッションジャーナリストとして私は以前、よく旅行をしていました。そして、とりわけその地方の小さいお店を見て回り、気に入ったものがあれば、少しずつ購入してきました。ここ何年かフリーマーケットに通っています。ここ、チューリッヒだけでなく、その他の町にも行きます。長年にわたって購入してきたので、すでにかなりの量になっています。花瓶、本、オブジェクトはコレクションのほんの一部にすぎません。

フランク:レオンは私たちと同じ部屋にいます。寝室にはUSMの家具が置いてあり、おむつ替えテーブルとしてだけでなく、子供の洋服や靴なども収納しています。子供の小さな靴をそこにしまって、いつでも手の届くところに置いているのでとても便利です。それ以外には、通常使うこまごまとしたものや、DVD、本、ナプキンなどもしまっています。

2つのスタイルをどのように統合したのですか?

フランク:私はシンプルなものが好きで、デザイン性があり、品質が高く、長持ちする家具がよいと思っています。ジャネットは、特に海外のフリーマーケットや店でちょっとしたアクセサリーやオブジェを買い集めるのが好きなのです。USMの家具は、私たちの別々の好みを一つにまとめてくれるものです。USMの家具はシンプルかつエレガントですが、ジャネットのアクセサリーやオブジェクトを合わせると、全く別の要素が入り、異なる光を放つのです。
ジャネット:家具や装飾は高価である必要はありません。人それぞれのセンスでひと手間加えるだけで、家具をもっと素敵にさせることができるのです。

ありがとうございました。チューリッヒのご自宅をご紹介いただいたオンラインコンセプトショップ「Mooris」のジャネット&フランク・ユーレク夫妻に感謝します。

このストーリーは国際的なインタビュー雑誌Freunde von Freunden.によって制作されたものです。 USM についてさらに知りたい方はこちら